
「夕方になると顎が疲れる」
「仕事に集中していると、奥歯を噛みしめている」
「朝起きると頬やこめかみが重い」
このような症状はありませんか?
丸の内のようなオフィス街で働く方は、パソコン作業やオンライン会議など、長時間集中する場面が少なくありません。
その際、無意識に上下の歯を接触させていることがあります。
新丸ビル10階歯科では、むし歯や歯周病の治療だけでなく、大切な歯を長く残すための予防歯科にも力を入れています。
今回は、オフィスワーカーに起こりやすい食いしばりと、歯や顎への影響についてご紹介します。
普段、上下の歯は接触していません
食いしばりや歯ぎしりは、医学的には「ブラキシズム」と呼ばれます。
上下の歯を横にこすり合わせる動きが「歯ぎしり」、同じ位置で強く噛みしめる動きが「食いしばり」です。
食事や会話をしていない安静時には、上下の歯の間にわずかな隙間があるのが自然な状態です。
しかし、仕事に集中しているときや緊張しているときには、強く噛みしめていなくても、上下の歯を長時間接触させていることがあります。
この習慣は「上下歯列接触癖(TCH)」と呼ばれ、弱い力であっても長く続けば、顎の筋肉や関節に負担をかける可能性があります。
デスクワーク中の食いしばりに注意
パソコン作業や細かな資料の確認、オンライン会議、期限の迫った仕事などに集中していると、肩や首だけでなく、顎にも力が入りやすくなります。
次のような症状がある方は、仕事中の口元を一度確認してみましょう。
- 夕方になると顎や頬が疲れる
- 奥歯を噛みしめていることがある
- 口を大きく開けにくい
- 頬の内側や舌の縁に歯の跡がついている
- 歯がすり減ったり、欠けたりしている
- 詰め物や被せ物が繰り返し外れる
- 冷たいものが歯にしみる
- 朝起きたときに顎やこめかみが重い
ただし、これらの症状がすべて食いしばりによるものとは限りません。
むし歯や歯周病、顎関節症などでも似た症状が現れるため、歯科医院で状態を確認することが大切です。
食いしばりの原因は一つではありません
歯ぎしりや食いしばりは、以前は噛み合わせの悪さが主な原因と考えられていました。
しかし現在では、睡眠時のブラキシズムを噛み合わせだけで説明できる科学的根拠は確立していません。
睡眠中の脳や自律神経の活動、ストレス、生活習慣、飲酒、喫煙、服用している薬、睡眠呼吸障害など、複数の要因が関係すると考えられています。
ストレスが関係する場合もありますが、すべての食いしばりや歯ぎしりを、仕事のストレスだけで説明することはできません。
オフィスでできる簡単な対策
まずは、自分が歯を接触させていることに気づくことが大切です。
パソコンの近くに目印を置き、それを見たときに「唇は閉じても、上下の歯は離す」「肩と顎の力を抜く」と意識してみましょう。
休憩時間に姿勢を変えたり、肩や首の力を抜いたりすることも、緊張をリセットするきっかけになります。
ガムを長時間噛み続けるなど、顎の筋肉にさらに負担をかける行動には注意が必要です。
歯への負担が強い場合には、就寝時に使用するマウスピース(ナイトガード)を作製することがあります。
マウスピースには、歯や詰め物、被せ物を過度な力から守る役割がありますが、歯ぎしりそのものを必ず止められるわけではありません。
丸の内・東京駅周辺で食いしばりが気になる方へ
仕事中の顎の疲れや食いしばりを、忙しさのせいにして放置していませんか。
食いしばりや歯ぎしりが続くと、歯のすり減りや亀裂、詰め物・被せ物の破損につながることがあります。
大切なのは、無理に止めようとすることではなく、歯や顎にどの程度の負担がかかっているかを確認することです。
丸の内・東京駅近くの新丸ビル10階歯科では、歯のすり減りや亀裂、詰め物・被せ物、歯周組織、顎の筋肉や関節の状態を確認します。
仕事中の食いしばりや朝の顎の疲れが気になる方は、お気軽にご相談ください。
参考文献・エビデンス
日本歯科医師会「テーマパーク8020・歯ぎしり」/日本補綴歯科学会『ブラキシズムの診療ガイドライン―睡眠時ブラキシズムの治療(管理)について』/日本補綴歯科学会『ブラキシズムの診療ガイドライン―睡眠時ブラキシズム患者に対する各種の検査について』/Lobbezoo F, et al. International consensus on the assessment of bruxism: Report of a work in progress. Journal of Oral Rehabilitation. 2018.
